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2019.11.26
福田秀平選手よりみなさんへ
私、福田秀平は2020シーズンから千葉ロッテマリーンズでプレーすることを決めました。
無名の高校生だった自分を福岡ソフトバンクホークスの宮田スカウトが注目して下さって、当時スカウト部長だった小川2軍監督と共に見出していただき、高校生ドラフト1巡目でホークスに入団することができました。
そこから13年もの間、孫オーナー、王会長、監督、コーチ、スコアラーのみなさん、裏方さんをはじめ球団スタッフのみなさん、多くのファンのみなさん、関係者のみなさんに支えていただき、これまでプレーすることができました。
そして、今回のFA権も秋山前監督、工藤監督に起用していただいたおかげで、取得することができました。
この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
今回、FA宣言をさせていただこうと思った理由は、客観的に自分がプロ野球選手として、どのような位置にいて、どう評価されているのかを純粋に知った上で、自分を必要としてくださる球団で来シーズン以降プレーしたかったからです。
そして結果としてホークスを含め複数の球団の方からご連絡をいただくことができて、その全てのお話が自分でも想像もしていなかったような高い評価と条件で、交渉の際も自分のプレーを多角的に分析いただき、自分も知らなかったようなプレーの特性を数値でご説明いただいたり、子どもの頃から尊敬するプロ野球選手の先輩や球団代表自らお話いただいたり、直接監督からお電話をいただく等、福田秀平を必要としていただいていることを強く感じ、本当に迷いました。
もちろん物理的には不可能ですが、声をかけてくださった全ての球団でお世話になりたかったです。
それでも来シーズンからプレーすることができる球団は1つだけで、声をかけていただいた全球団から評価も条件も自分が想像していた以上のものをいただき、考えていく中でプロ野球選手としての自分の歩んできた野球人生を振り返りました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私がホークスに入団してまもなく実父が他界しました。
まだ19歳でしたしショックも大きく、また当時プロの野球のレベルに全くついていけず、実はその時に野球を辞めようとしていました。
そんな自分に厳しい練習でグラウンドの上では悲しみを忘れさせてくれて、プロ野球選手として生きていく覚悟を決めるきっかけを作ってくださったのは当時ホークスの2軍のコーチだったロッテの鳥越ヘッドコーチでした。
また、今回ロッテとお話させていただく際にご同席いただいている松本球団本部長は自分がホークスに入団することが決まったドラフト会議の数日前に私の高校にいらっしゃり「福田くんを指名したい」と言っていただいた当時の担当スカウトの方で初めて自分がプロ野球選手になれるかも知れないと思わせてくれた方でした。
その方々から10数年の時を経て改めてオファーをいただき、鳥越さんからはお電話で「今のロッテには秀平の力が必要だから新たな環境で一緒に挑戦しよう」そのお電話口にいらっしゃった井口監督からも具体的な今後のチームの展望や自分の特性や評価等をお伝えいただき、チャレンジしたいという気持ちが芽生えていきました。
ただ、最後まで大好きな福岡という街、プロ野球選手として育てていただいたホークスを離れることについては迷いに迷っていましたが、プロ野球選手として、また引退後の長い人生をトータルで考えた時に新しい環境に身を置き努力することで、より一層の自分の成長が期待できるのではないかと思い、決断しました。
今後は千葉ロッテマリーンズの福田秀平として、チームに貢献できるよう日々準備をしていきますので、応援していただけたらありがたいです。
引き続き、よろしくお願いします。
福田秀平